2ゼロベースにした富田林市幼稚園・保育所のあり方

検討状況について

①未就園時クラスを週に2日のところを5日に増やす事を検討して頂きたい。

②子育て世代の利便性向上のため公立幼稚園バスの運行の可能性について

③幼稚園の跡地を地域の集いの場として再利用・活用すべく検討を。

 

 

平成27年から本市は「幼保のあり方検討」について具体的な議論を庁内委員会にてスタートし、平成292月に提言書を市に提出しました。解りやすく言いますと、市立幼稚園の再配置による人材を活用して3年保育の実現」と「預かり時間の延長」を実施すると決めました。平成30年度に富田林市立幼稚園・保育園の基本方針あり方(素案)」を公表し結果、市立幼稚園の廃止反対。存続を求めるご意見を405、その他3年保育の実施を求める声や地域や、地元小中学校との交流の大切さの意見があり、署名運動も行われて18,649の署名が市へ提出されました。それを受けて平成30年の市議会において幼稚園の廃園に反対する「請願書」に賛成多数で採択されました。これはわたくしが議員に当選させていただく前の出来事でした。新市長が誕生し、この状況をゼロから見直すことが決まり、吉村市長はもう一度市民の声を聞くためにタウンミーティングを本市すべての幼稚園数か所で開催しました。これまでの経緯はここまでです。

 

私は今回廃園予定だった幼稚園、存続予定の幼稚園のタウンミーティングにできる限り参加して、皆さんの生の声を聞かせていただきました。わたしがタウンミーティングに出席した際、終了後に数名のお子さんの保護者と地域の方と本音で話したことを紹介します

 

等身大の子育て世代の声はシンプルで、代替え案もなく3年保育が実施されないことが決まり、子どもの行く幼稚園選びに迷いが出たことにより、家族全員がとても不安になった。という言葉でした。地域の方の不安はどうでしょう、地域の方が不安に思うのは地域で長年育んできた大切な幼稚園がなくなり、更に地域が衰退していくのではないか。という、これもまた不安でした。

 

しかし、本市全体の財政を考えるとこのまま何年ほっておいても前にも進まないことも残念ですが事実です。だからこそ子育てが不安なく安心してできるまちづくりの具体的な計画が急がれます。

 

タウンミーティングにおいて市長が言われたのは「早い時期になんらかの答えの方向性を出す。とのことでしたが、子育て世代の一番の願いは不安解消と子育て環境の安定なのです。せめて3年保育と預かりに変わる緊急処置案として未就園時クラスを週に2日のところを5日に増やことを検討して頂きたい。

そして、将来的に幼保の統廃合を前向きに進めていくならば、利便性も含めた希望のある本市の子育てビジョンが必要になります。そこで、他市導入している公立幼稚園バスについてもお聞きしたいのですが、私が申し上げたいのは利便性も延長保育等も含めた魅力のある子育てができる市立幼稚園の環境を作り、幼児教育も地域との連携も充実した魅力がある公立幼稚園にすれば、私立(わたくしりつ)幼稚園に通わせている子どもが市立幼稚園にも一定数戻ってくるのではないか。と考えているからです。統廃合も視野に入れつつ、試行錯誤を試みて頂きたいのです。そこで

将来統廃合実行ならば、利便性向上のため公立幼稚園バスの運行の可能性について、考えをきかせてください。もちろんバスを走らせることにはコストがかかりますので大きな見直しも必要になって来る事は理解しております。これは、先ほど質問致しました行財政改革プランの重要な検討事項になると考えております。

私自身も地域子育て支援NPOとして活動をしてきた立場で。身に染みて分かることは子育て世代と地域とのつながりは、まち全体で行うことは非常に大切な事です。10年先、20年先の市の未来を考えて新しい発想地域とのつながりを確立するべきではないでしょうか。考えないといけないのは、幼稚園が廃園する方向であるならば、幼稚園の跡地を地域の集いの場として必ず利活用、子育て、療育、教育、福祉、防災、自治活動の拠点作りにする等は非常に重要ではないかと考えます。その点についての本市の未来の方向性もお聞かせください。

 

 

 

(要 望)

令和2年度の早い時期に市長が出すと聞き及んでいますが、今回質問に至ったことについては、本市の子育て支援のさまざまな立場の方の現場を近く関わって来たからこその気持ちです。未就園時クラスにつきましては、更なるマンパワーが伴い幼稚園で働く職員さんには負担がかかるかもしれませんが、前向きに検討していただきたいのでお願い致します。

もう一つお願いしておきたいのは今回4歳児クラスで1名の入園という園もあるように聞き及んでいますが、出来ましたら5歳児クラスと一緒に遊んだりお弁当を食べたり合唱したりできるように異年齢での保育にも是非取組んで頂きたいと考えております。

親が子どもを幼稚園に行かせたい理由の一番に、子どもが友達付き合い上手にできるように様々な場面で大人や先生、友達が働きかけをしてほしい。そうすることによって、社会性を身に着けてほしい。と願っているのではないか考えます。幼児期の教育は生涯にわたる人格形成をつちかう大切な時期であり集団での幼児教育は必要性があります。これも是非前向きに取組んで頂きたいです。