みなさん おはようございます。富田林市議会9月定例会は本日をもって終了いたします。わたしの議会においての9月質問を全文公開いたします。
(答弁についてものちほど公開予定)

(1)平成30年度より現在までの事業経過と効果(成果)について
(2)「0歳から100歳までが学ぶリカレント教育事業」今後の生涯学習の見解を聞く
(3)2020年度の新教育制度に基づいた学校現場や地域に出かける(派遣)展開を

平成29年秋にオープンした富田林市に学生が行列して利用すると話題の、「Topicきらめき創造館」では、青少年を中心に賑わいのある素晴らしい施設であると聞き及んでおります。
当初は青少年センターの建替えが目的で建設時にはコンセプトが見えにくかった事より、教育の拠点として民間の力も借りて様々な工夫がされ、「きらめき創造館」には「富田林きらめき大学、通称 トンダイ」や「青少年の拠点」として青少年の放課後をサポートするロビーワーカーが活躍しています。

わたくしが個人的に尼崎市を視察した際に市長に「尼崎大学」を紹介され「生涯!学習!」というコンセプトで尼崎市の市民大学のプラットフォームの仕組みに感銘を受けました。
市民の生涯の学びを通じて、子どもから大人までが元気になれる学びの場というのは、非常に大切だと考えております。

 早速ですが(1)平成30年度より現在までの事業経過と効果(成果)についてお聞かせ願いますか。
政府は働き方、生き方の多様性の時代、いわゆる人生「100年時代というキーワード」で生涯学習や学びなおし、(リカレント教育)を推奨しました。私自身も、大学院で学びなおした経験があり、生涯「学び」を続けることは非常に大切なことだと経験しております。

そこで生涯学習課の「きらめき大学」で(2)0歳から100歳までが学ぶ、リカレント教育事業について、今後さらに発展していただきたく本市の見解を示していただきたいです。

 先日、「きらめき創造館Topic」の運営会議を傍聴させていただきました。運営内容は盛りだくさんで感銘いたしました。本市にこのように先駆的な取り組みをしている場があるならば、もっと発信するべきではないかと思いました。運営会議での意見では、きらめき創造館の中でしか行えない事業以外の「きらめき大学」等の取組みに「プログラミング教育」や「発明家の授業」「人気ユーチューバーの授業」もあると知りました。子どもたちの創造力を掻き立てる学校ではできない授業をもっと富田林市全域で開催してはどうか?というご意見でした。私自身も、もっと多くの保護者や子どもたち、そしてリカレントの観点からも、本市の各施設や病院、図書館など様々な場所で「出かける市民大学」があるべきだと考えます。そこで(3)2020年度の新教育制度に基づいた学校現場や地域に出かける(派遣)展開をしてはどうかと提案いたします。
以上で1.問といたします。 
  
要 望
 政府広報のホームページに「ソサエティ5.0」の説明があります。
これは人類が先の「AI社会」に向かう新しい価値や、新しいサービスのことを指しています。解りやすく言うとスマート家電(冷蔵庫)や高齢化社会に対応する自動運転などです。
新しい価値や、サービスが仕事になる時代に、その時代を生き抜くために子どもたちへの「教育」は自治体であっても一歩先を行かなければならないと考えています。一人でも多くの子どものため、未来を生き抜く子どもに一歩先行く希望のある教育をこれからもどうぞ、よろしくお願いしたいと思います。

追加
答弁はここからです。

ご質問の1.世界で活躍できるグローバル人材育成につながる事業、きらめき創造館Topicのソフト事業「きらめき大学」(トンダイ)のさらなる発展をの(1)から(3)につきまして、順次、お答えさせていただきます。
きらめき創造館は、平成29年9月に子どもからシニア世代までを対象とした生涯学習の拠点施設としてオープンいたしましたが、特に青少年の育成に視点をおいた学習機会の提供に取り組んでいるところでございます。
そのひとつの取り組みといたしまして、平成30年7月から「富田林きらめき大学」通称トンダイという名称の、いわゆる市民大学をおこなっており、若い世代がこれから世界で活躍していくために必要となる知識や情報、また体験を通じて学ぶ事のできる講座を連続的に提供しています。
また、様々な世代が新しい世界を発見し、それを新たな人生の挑戦につながるきっかけとなるような講座を提供したいと考えているところでございます。
ご質問の、(1)でございますが、「富田林きらめき大学」では、講座のテーマを、「グローバル講座」「キャリアアップ講座」「市民の元気アップ講座」に分類しています。
「グローバル講座」といたしましては、外国人講師と日常会話を楽しみながら、外国語に触れるとともに世界を知るきっかけになることを目的とした「イングリッシュビレッジ」「英語でクッキング」「英語でおもてなし」「中国語でクッキング」「英語でハロウィーン」などの講座をおこないました。
また、インターネットを使って子どもに興味を持たせる新しい教育スタイルとして話題になっている探求型イベントも実施したところでございます。
また、「キャリアアップ講座」では、企業の社員を講師に招き、企業の新しい取り組みや理念を紹介する講座、ロボットを動かすプログラミングを体験する講座、電子地図に情報を表現するマッピング講座などをおこないました。
「市民の元気アップ講座」では、視力と脳を鍛えるビジョントレーニング、子どもの想像力を育てる将棋教室などをおこないました。
それぞれの講座の効果、成果でございますが、アンケート結果ではそれぞれの講座で高い評価をいただいていますことや、英語の受講生が講座修了後に英会話サークールを始めるなど、自主学習のきっかけとなる役割を果たしていることや、各講座とも毎回定員を超える応募があり、特にプログラミング講座は定員の5倍を超える応募があり、新しい世界を知ることへの市民の高い関心があり、そのニーズに応えていることを実感しているところでございます。
 次に(2)でございますが、人生100年時代を見据え、社会人やシニア層が、再び就労するためのノウハウの習得や、心の豊かさや生きがいの獲得など様々な意味における学び直し、すなわち「リカレント教育」は、今後、ますます生涯学習の分野でのニーズが高まってくるものと考えているところでございます。
たとえばオリンピックや万博などで外国人観光客が増加することでの観光の分野、また、高齢社会における介護事業の分野、IOTやインターネット関係での分野など、社会の変化に伴う新たな就労機会が増える中、その就労技術の習得に向けた学習機会の提供は、生涯学習の重要なテーマになると考えていることから、富田林きらめき大学におきましても、リカレント教育を意識した講座に取り組んでいるところでございますが、これまでの「趣味を楽しむ」という生涯学習のイメージは、今後大きく変わるものと考えているところでございます。
 次に、(3)でございますが、来年度より小学校でのIOTやAI時代に対応する教育として、プログラミング授業が始まりますが、「富田林きらめき大学」では、本年7月に実施をしましたロボットプログラミング講座において、定員20名に対し、100名を超える応募があるなど、子どもや保護者の関心が高いことを実感いたしました。
また、8月に開催いたしましたきらめき創造館の運営についてご意見をいただく「きらめき創造館運営協議会」において、特にプログラミングや英語教育は保護者の関心や必要性も高いので、「富田林きらめき大学」の講座を各地域で実施してはどうかというようなご意見を多くいただいたところでもございます。
議員ご提案の、学校現場や地域に出かける「富田林きらめき大学」の実施につきましては、本年度、試験的に、他の地域での開催を計画しておりますが、今後の計画につきましては、学校や地域との調整などを図りながら検討してまいります。
以上で、お答えとさせていただきます。