みなさん こんにちは!
6月議会はいよいよ明日で終了いたします。今回の議会の質問と答弁をまとめてUPします。
まずは質問より(順不同)
4.サバーファーム再生に伴う「サウンディング市場調査」について
(1)サバーファーム再生の市場調査と効果について市の考えを問う
(2)農林水産省の方針を受け再生時までにラコリーナ近江八幡のようなオーガニックファームへの検討を
(3)サバーファームのレストラン経営を民間企業に任せてはどうか
サバーファーム再生に伴う「サウンディング市場調査」についてお伺いします。本市の募集の冒頭には 調査の募集について、とし、富田林市農業公園(サバーファーム)本調査では、民間事業者等の皆さんとの「対話」を通じて、本市農業の拠点なるような様々な提案について調査するものです。
と書かれておりますが、これはサバーファームのみならず、東条地区全体の地域農業の振興と地域活性化を図るためには非常に重要な市場調査だと考えております。
そこで今回の(1)サバーファーム再生の市場調査の目的と効果について本市の考えを問いたいと思います。この調査のスケジュールや内容の詳細などの説明と、サバーファームを含めた東条地区全体の地域活性化と、このサウンディング市場調査で民間事業者の対話を含め、民間や各団体などが考察したサウンディング市場調査結果を踏まえ、本市の取組みと、その効果についてお聞かせください。
農林水産省は令和3年4月に「新たな有機農業オーガニックの推進に関する基本的な方針について」発表しました。この話題はコロナ過の中、大きく報道でも取り上げられました。
有機農業、オーガニックの取組拡大は、農業施策の推進に貢献。農業の自然循環機能を大きく増進農業生産に由来する環境への負荷を低減
生物多様性保全や地 球温暖化防止等に高い効果を示すなど、農業施策全体及び農村におけるSDGsの達成に貢献すると示しています。
その為には需要の拡大や国産による安定供給を図ることが、重要になってまいります。
国は 有機農業いわゆるオーガニックの拡大に向け、以下の取組を推進しています。
➢ 有機農業オーガニックの生産拡大、オーガニック農業者の人材育成、産地づくりを推進。
➢ 有機食品の国産シェア拡大:販売機会の多様化、消費者の理解の増進を推進。
2030年に向けて
10年後(2030年)の国内外の有機食品の需要拡大を
→ 3,280億円(2030) と見通しています。
この需要に対応し、オーガニック農業の取組み面積も2030年に向けて有機農業の取組面積の大幅な拡大を目指しています。
そこで(2)農林水産省の方針を受け再生時までにオーガニックファームへの検討を
して頂きたいと考えていますが本市の考えをお聞かせください。
以前にもオーガニック給食や自然栽培でのまちづくりは議会でも提案して参りました。
今は健康志向で日本政策金融公庫農林水産事業は、「平成31年1月消費者動向調査」において、
現在の食の志向は「健康志向」、「経済性志向」が上昇傾向にあり、特に「健康志向」は過去最高となった。とし、年代別の食の健康食の志向では50代60代最も高いのが70歳代と関心を持たれています。
特にサバーファームのような自然の中でその場で取れたフルーツや農産物がにこにこ市場で購入出来、レストランでランチが食べられるといった富田林市の農業公園という価値が詰まった新しい市場作りにはオーガニックというキーワードは重要だと考えています。
また、農業公園ではブドウが10万房収穫できると聞き及んでいます。まずは再生までの道のりとして、生産の一部でもオーガニック農法に切り替えを試行し、準備をして有機JASの取得や独自の制度の構築なども視野に入れて取組んでいただきたいと思いますが、考えを聞かせてください。
また、先程も申しました通り、現地に遊びにきていただいた方、マイクロツーリズムで観光に訪れた観光客の最大の楽しみはやはり「食」なので、サバーファームの売りとしてオーガニックファームとして宣伝し、サバーファームで取れた野菜や果物がランチやスイーツで食べることが出来る工夫が必要と考えます。
近江八幡市にあるラコリーナ近江八幡は老舗の和菓子屋、たねやがバウムクーヘンで有名なクラブハリエと共に兄弟で経営をする年間300万人が訪れる滋賀県の自慢観光スポットです。
このラコリーナ近江八幡のコンセプトは自然を愛し、自然に学び、人々が集う繋がりの場として自社のファームをもち、近隣の森を守り、ホタル舞う生物多様性の小川を作り公園内には生き物たちが元気に生きづく田畑を耕しています。この環境の中に、和・洋菓子のメインショップをはじめ、観光で訪れる人も含め、世代をこえて人々が自由につながりあえる一歩進んだ“農”の在り方を実践している日本が誇るオーガニックファームです。
そこで、本市にあるサバーファームをラコリーナ近江八幡のようなオーガニックファームとして再生し、ぶどうや農産物を季節ごとに訪問した人にレストランで提供することが出来たら「食」を求め多くの観光客が見込めることは間違いないと考えます。そのためには、経営ノウハウをしっかりと持った民間とも連携する必要があります。
そこで(3)サバーファームのレストラン経営を民間企業に任せてはどうか と考えますが本市の考えをお聞かせください。
【答 弁】
令和3年第2回市議会定例会
一連番号 1-4-(1)(2)(3)
質 問 者 南方 泉 議員
担 当 課 産業まちづくり部 農とみどり推進課
4.サバーファーム再生に伴う「サウンディング型市場調査」について
(1)サバーファーム再生の市場調査と効果について市の考えを問う
(2)農林水産省の方針を受け再生時までにラコリーナ近江八幡のようなオーガニックファームへの検討を
(3)サバーファームのレストラン経営を民間企業に任せてはどうか
【答弁(案)】
4.サバーファーム再生に伴う「サウンディング型市場調査」についての(1)から(3)につきまして、順次、お答えいたします。
まず、(1)についてですが、富田林市農業公園サバーファームは、東条地区の農業振興を核とする活性化を図るとともに、市民に自然を親しむオープンスペースを提供し、自然と農業に関する理解を深めていただく目的で、平成5年に開園されました。
しかしながら、開園後27年が経過し、施設自体の話題が薄れていく中、社会経済情勢の変化などにより、入場者数が平成9年度の14万3千人をピークに、直近の令和2年度では、5万7千人と減少傾向にあり、今後、本市としても何らかの対応策活性化に向けた対策が必要と認識しております。
このような中、本調査は、他施設の指定管理者や観光業、食産業など、さまざまな分野の民間事業者から広く意見や事業提案を受けるものであり、スケジュールとしましては、市ウェブサイトで公表しておりますとおり、6月28日から7月30日までを申込期間、8月2日から同月20日までをサウンディング実施期間としており、9月上旬に結果を公表する予定です。
今後につきましては、調査結果を踏まえ、サバーファームの運営方策として活用していくとともに、本市の農業振興や東条地区の活性化、市民サービスの向上といった様々な効果が発揮されるよう進めてまいります。
次に、(2)について、お答えいたします。
議員ご提案のオーガニックにつきましては、国が法律や制度を制定し、地方自治体に対し取組の実施を推奨しているところです。
現時点では、オーガニックは、収量や生産コストなどの課題がありますが、農薬や化学肥料を一切使わないため、安全で健康志向の高い消費者からは近年人気を集めており、今後さらに注目を浴びていく栽培方法と認識しております。
このようなことから、議員ご提案のサバーファームの基本コンセプトについては、SDGs未来都市として選定された富田林市の知名度をアップさせる一つの有効な手法と捉え、今後、ラコリーナ近江八幡のようなオーガニックファームをはじめ、他の地区の事例も参考にしながら、オーガニックにかかる現状の調査や課題の検証を進めてまいります。
次に、(3)について、お答えします。
現在のところ、レストランにつきましては、事務所管理棟や農産物加工場、温室などの建物をはじめ、イチゴやブドウなどの農園、さらには駐車場など敷地面積約20ヘクタールもの園全体について、指定管理者である地元の農事組合法人「富田林市南地区協同組合」が管理運営を行っているところです。
議員のご提案につきましては、サバーファームが持つ役割や機能が最大限発揮されるよう、サウンディング型市場調査の結果も踏まえまして、今後の運営改善に向けた取り組みのなかで、指定管理者と協議してまいります。
以上で、お答えとさせていただきます。